
2月頃だったか、チケット発売当日、販売開始時間から4分ほど出遅れましたが無事に取れ、行ってきました。
初ズッカーマン。
いやあ、本当に、生で聴けて良かった。
オケでない、弦の誰かとセットではないというところがまた良かった。ソロでないと聴けない演奏というか。
ホールの規模もクオリティも演奏も、久々に満足感のある経験をしました。
音色の深さはピカイチなのではと思うくらい深海。包み込まれるような丸みは、なかなか稀有なのではないでしょうか。チェロのミッシャマイスキーも同じような深海タイプですよね。二人とも長生きしていただきたい。激しく弾く部分ですら耳障りではなくずっと聴いていられる音色でした。
よくテレビやYouTubeで数十万円と数千万円以上の楽器を比較するという動画がありますが、基本的にマイクに通さない高弦と低弦の倍音がカットされてしまうので、判りづらいことが多いです。「わからない」というのは耳が悪いわけでもなく、構造的に正しいんです。
わかりにくい状況でそれでも機械越しに判別出来る人というのは、一流の楽器を持った一流のソリストの演奏を生で聴いてきた人、いえ、一度でも構いません、特に日本じゃなく本場のソリストの方がいいです。低弦の響き方で判断出来ます。ただお風呂効果のように響くというよりかは、深さです。
そういう意味でもズッカーマンは私たちにとって特別でした。
この話が面白いと思う方、音オタクの方は、是非当教室にお越しください。